ざわめく心の静め方 ―やすらぎに出合う毎日の習慣(桝野俊明著)を読んで…。
最近、お坊さんの書いた精神論というか、著作をよく本屋さんで見るようになりました。
桝野さんは、曹洞宗の僧侶です。
私がよく本屋で気になっていた心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」
の作者さんであることも知り、興味深く読ませていただきました。
お坊さんって、教学的にも禅の修行も難しい言葉と難しい修行をすると思うので、
一般人にも心の静め方を噛み砕いて簡単な表現に書き起こすことは苦慮されたと思います。
私は、浄土真宗の檀家なので、禅という教えは新鮮だし、今の日本人にとっては忘れかけている
感覚を教えてくれたように思います。
著作は、禅語を中国時代の禅師などが落ち着いて暮らせるよう説いた言葉などを具体的な
お話にして展開されています。
私が、とても心を打たれた部分があります。それは、結果にこだわらないこと。
過去にとらわれていいことは全くなく、未来を心配してもどうしようもない。
今を精一杯生きること。そのプロセスが大事だということ。
1分前の事は過去であり、今を精一杯生きることの積み重ねが自分を成長させてくれる。
会社勤めをする私のようなサラリーマンは欧米的な考え方が多く取り入れられ、
結果を求める、それを評価されることが増えました。(必ずしも悪いことばかりではありません)
そのため、評価を受けてしまうと内容によっては心が折れそうになってしまう。
しかし、桝野さんの説いてくれた結果にこだわらないことは、その努力したことが自分の
成長にちゃんとなっているので心配ないのだよということです。
この部分を読んで、安心とますます頑張ろうという気持ちになりました。
目先にあることをまずは今までどおりコツコツと努力したい。
評価に囚われることも広い宇宙の世界からみたら小さなことで執着でしかないのだなと
反省もさせられました。
コツコツと何かを求めず努力する⇒古き良き日本人の姿ではないかと感じました。
0 件のコメント:
コメントを投稿