読書日記 今こそ読書をしよう!: 名物ドアマン28日引退(読売新聞H27.12.22 33面=岩手版)

2015年12月22日火曜日

名物ドアマン28日引退(読売新聞H27.12.22 33面=岩手版)

岩手県の盛岡市にハンバーグレストラン「ベル」というお店がある。

意外と知られていないが、こちらのお店はびっくりドンキーの1号店なのだ。

そのお店で定年後、11年間ドアマンとして活躍してきた佐々木重政(73)さんが

今月末引退されることが大きく取り上げられた。

佐々木さんは定年後にお店に復活するにあたり、他店で鉄製のドアが開閉が

たいへんだったことから、びっくりドンキー唯一のドアマンを志願した。

盛岡という本州一寒い街でどんな気候の日も立ち続けた。

そんな働きぶりの中で顔見知りも増え、通行人からも声をかけられ、

時には人生相談をされることもあったという。

佐々木さんは人を元気にするのが好きで、不機嫌なお客さんにも笑顔で帰ってほしい

そんな願いがあったそうだ。




これこそ、一流のサービス業の本質、根底ではないかと思う。

人を想う気持ちを、身体や行動や笑顔に表し、それを続けていくこと。

地味で地道だと思うかもしれないけれど、なかなかできないことだと思う。

そんな、積み重ねが人から信頼されていく。

この人に合いたい、この人のサービスが受けたいと思えるような仕事人が

私は何よりも素敵だと思う。

私もこのお店は何度か利用しているが、残念ながら佐々木さんの勤務時間帯に

出くわしたことがない。



きっと、お客さまだけでなく、多くのスタッフの追う背中だったと思う。

佐々木さんは昨年新しい運動を趣味とし、150歳まで生きるとしている。

どんな人間が輝いているかと問われたら、私は思いを持って前を向き続けている人

応えたい。

岩手のファミレスに素晴らしいサービスマンがいることを誇りに思う。

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