池上彰の新聞活用術 池上彰著(ダイヤモンド社)
以上の本から、新聞で数値で出されたデータを新聞から読み取ることでの
注意点を学びました。
これは数値データに限ったことではありませんが、同じ事実でも新聞社によって
解釈や表現の仕方が変わってきます。
池上さんの取り上げた話を読んでみると、今週の大学生の就職率が90%以上だったと
新聞では報じましたが、池上さんの知人の大学関係者によれば60%台だったとのこと。
これでは、摩訶不思議となるのですが、これは調べ方と調べた機関の違いだったそうです。
前者は大卒者で就職を希望した人の就職率の割合。
後者は、大卒者全てを分母にした就職率の割合でした。
後者の方は、もちろん大学院に進学したり留学した人なども含まれます。
また、就職を希望していてもなかなか内定がとれず、就職希望を断念した人は
前者には含まれないそうです。
そのため、その中にはニートになってしまった方々もいる可能性があります。
そうなると、端的に大学卒のほとんどは就職ができたんだと感じてしまうのは
勘違いになってしまいます。
新聞で数値データを読む時は、複数の新聞を比較することや見逃しがちな言葉の意味を
よく理解することが大事だと思いました。
事実は事実ですが、新聞も記者というフィルターを通して私たちも読むことになるため
その点は気をつけて読みたいと思いますし、とても興味深い話だと思いました。
さすがに池上さんのお話は分かりやすいです。
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