読書日記 今こそ読書をしよう!: 新聞から数値データを読む

2015年12月6日日曜日

新聞から数値データを読む

池上彰の新聞活用術 池上彰著ダイヤモンド社

以上の本から、新聞で数値で出されたデータを新聞から読み取ることでの

注意点を学びました。

これは数値データに限ったことではありませんが、同じ事実でも新聞社によって

解釈表現の仕方が変わってきます。

池上さんの取り上げた話を読んでみると、今週の大学生の就職率が90%以上だったと

新聞では報じましたが、池上さんの知人の大学関係者によれば60%台だったとのこと。

これでは、摩訶不思議となるのですが、これは調べ方調べた機関の違いだったそうです。

前者は大卒者で就職を希望した人の就職率の割合。

後者は、大卒者全てを分母にした就職率の割合でした。

後者の方は、もちろん大学院に進学したり留学した人なども含まれます。

また、就職を希望していてもなかなか内定がとれず、就職希望を断念した人は

前者には含まれないそうです。

そのため、その中にはニートになってしまった方々もいる可能性があります。

そうなると、端的に大学卒のほとんどは就職ができたんだと感じてしまうのは

勘違いになってしまいます。

新聞で数値データを読む時は、複数の新聞を比較することや見逃しがちな言葉の意味を

よく理解することが大事だと思いました。

事実は事実ですが、新聞も記者というフィルターを通して私たちも読むことになるため

その点は気をつけて読みたいと思いますし、とても興味深い話だと思いました。

さすがに池上さんのお話は分かりやすいです。



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