読書日記 今こそ読書をしよう!: セブンイレブン 人を動かす

2019年5月24日金曜日

セブンイレブン 人を動かす

セブン‐イレブンの「16歳からの経営学」―鈴木敏文が教える「ほんとう」の仕事 (勝見明著)

について読んでいます。





現在、話題になっている24時間営業の見直し

 コンビニ最大手だけでなく、24時間営業の小売店の元祖となっているセブンイレブンですが、最近はオーナーからの切実な訴えにより、24時間営業の見直しに乗り出しました。顧客には積極的に向き合ってきたチェーンですが、人手不足や人口減少社会、そして働き方改革はこれからが本領発揮だと思います。

 コンビニ業界だけでなく、小売り最大手だからこそ、この24時間営業の見直しに、顧客満足度を維持したまま、お店・オーナーも会社側も満足いく結果を出せれば、社会を大きく動かしていく気がします。

人を動かせば、お店も変わり売り上げも伸びる

 ここからは、上記の本を読んで学んだことです。セブンイレブンにはお店のオーナーやスタッフに対し、会社側からのお店の経営相談や指導に回るOFCという職種があるそうです。OFCにはお店側に対して命令権がないそうです。

 お店のオーナーは内向きでお店を動かしていると現場にしか目が向かないことが多々ありますが、OFCはお店を外側から客観的にみて、「こうすればもっと売り上げが上がる」「この商品を入れ替えれば、もっとお客様のニーズに応えられる」などの助言をします。

 しかし、長年お店を経営していたオーナーは、自負もありかつての成功体験にも縛られていることもあることから、OFCの伝え方の工夫が大事になります。例えば、他のお店を見てもらって、改善点を知ってもらい、経営改善につなげてもらうことなどがあります。

 コンビニとは進化し続ける業態でもあり、人のニーズやお店周辺の環境や客層も変わるので、このOFCとオーナーが知恵を好感しながら成長していくシステムはどんな企業にも魅力的だと思いました。もしかしたら、行政システムにも必要かもしれません。


オンラインでなく顔を合わせたコミュニケーション
 

 この本の発刊当時の鈴木敏文会長(セブンイレブンジャパン)のお話ですが、全国の1000人以上のOFCを毎週1回本社に集めてミーティングを開いているとのことでした。その狙いに感心しました。
 
 例として、これを学校に例えれば、教科書を読むだけ、通信教育だけならこのような会議はいらず、思いを伝える共有するために、学校のように集って、情報や知恵だけでなく、顔を合わせるからこそ伝わる重要性がありました。

 週1回人を集めるためには、相当な予算もかかっているようですが、それ以上に情報と思いを共有することの大切さが、全国のお店へ末端まで思いを共有させていくことに繫がることが分かります。



あらためて感じたこと


 少し視点を変えてですが、セブンイレブンの会社側はもちろん、オーナーのたいへんさが理解できたことと、同時にやりがいのあるお仕事だと感じました。全国・海外に展開するお店でありながら、その地域の特徴にもしっかり柔軟に対応できることは素晴らしいと思います。

 このような、特定の企業にスポットを当てた本を読むと、自分の知らない世界に触れることができ、刺激になります。潜在的なお客さんのニーズを開拓するマーケティングも人を動かすことなんだなと感じました。



 
#セブンイレブン #24時間営業 #人を動かす

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