読書日記 今こそ読書をしよう!: PHP 2016.4号から②

2016年3月24日木曜日

PHP 2016.4号から②


ときにはゆっくり歩いてみよう 山口花(作家)

作家の山口さんは、趣味のバスケットに没頭しながら生活してきたが、

バスケットでの怪我を機に、松葉杖を使用し、不自由な生活を強いられる。

怪我をして、自由に動けない生活は自分の行動に倍の時間がかかるばかりが

逆に世の中が、2倍速で動いているように気付いたそう。

ここから、私自身の体験と重なります。

そんな時に、自分のペースに合わせて自分に声をかけてくれる人の温かみに

気付くことができたのだという。

当たり前は、当たり前でなくなった時に感じさせられる。

私がうつになったときもそうだった。

山口さんのケースは、ケガだけれども、感じたことは一緒。

それ以来、山口さんは困っている人に自分もそのように声をかけられるように

なったというから、自分の体験とぴったりかぶってしまう。

人は痛みを体験した時に、ようやく人の痛みも分かるようになる。

分かるようになるというと一丁前かもしれない。

分かろうとする気持ちになることと優しくしようという気持ちになることは確かだ。

山口さんは、ケガをするまで早く流れる世の中に自然についていっていたようだが

この寄稿のタイトル通り、「時にはゆっくり歩いてみよう」と悟る。

これも、私も世の人に強調したい部分だ。

私はうつになって以来、この怪我の体験と同じような思いをした。

そこから、「スローライフ」ゆったりとした生き方をする方向に舵を切った。

今まで急ぎっぱなしの人生だった。

人生を深く味わうこと。また思慮深く生きることは、本当はテンポよく

生きるのではなく、ゆっくり歩くことに感じられる気がする。

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