読書日記 今こそ読書をしよう!: 日本でいちばん大切にしたい会社 杉山フルーツ

2020年1月10日金曜日

日本でいちばん大切にしたい会社 杉山フルーツ

日本でいちばん大切にしたい会社という本は、
シリーズ物で第1巻の発刊は既に10年前です。
カンブリア宮殿とも重ねられる、
働く人やお客様を大事にする会社を、
取り扱うこの本は色あせることがありません。

2020年は東京オリンピックの終了後に、
消費が低迷し、経済が失速するとも言われています。

しかし、それにも関わらず地方の小都市でも、
発展を続け、お客様から愛される商売ビジネスが存在します。

そこには、どんな秘密や努力があるのか、
日本でいちばん大切にしたい会社1巻の
静岡県富士市・杉山フルーツについて見ていきます。


フルーツ店を極め、お客様から愛される大切にしたい会社


杉山フルーツは、今地方によくあるシャッター買いである商店街に
あるそうです。
それでも、ブレークするまでには、商店街内に集客装置となる
大型店が2店あり、その集客効果でお店の売り上げに
繋がっていたそうです。

後に大型店が閉店し、集客装置がなくなったことで苦境にたたされますが、
個人フルーツ店の杉山フルーツの後継者として、
婿入りした杉山勇さんが、持ち前の経営を担いという思いから
様々な改革を打ち出します。

それは、フルーツを贈答品として、とにかく品と味にこだわった商品にこだわり
お客様にとり、贈答品として喜ばれる品定めをしたことです。
ネット社会到来前から、ネットでの商品紹介も展開し、
地道にお店の良さを、打ち出し、贈答品に特化していきます。

リアル店舗でもネットでも杉山さんと杉山フルーツの思いは浸透し
他のフルーツ店の倍以上の利益を上げていきます。

中でも素晴らしいと思ったのが、杉山さんが農家に指南したのが、
農協の基準に合わせた商品が素晴らしいのではなく、
お客様に喜ばれるという基準が大切だということを、
いちごの赤身を通して呼びかけたことです。

農家さんは、当たり前ですが農協さんを通せば、その出荷基準に
合わせて生産することに傾注します。
しかし、それは本当にそのフルーツが食べごろとは言えません。
農協の基準に合わせる=良い商品という錯覚を、
杉山さんが気づかせてくれました。

杉山フルーツでは、贈答品を扱うことから、
贈答品とは、それぞれの思いが込められた商品であることから、
お客さまの思いをしっかり汲んで、商品の梱包や品選び、ラッピングにも
力を入れています。
これが杉山フルーツの、人気の秘密です。

杉山フルーツサイト
http://sugikiyo.com/




フルーツアーティスト杉山清のゼリー


杉山フルーツでは、自社ブランド育成のため、自社製品の生産にも
とりかかります。
それが、杉山清のゼリーです!

今までのやり方だけでは、生き残りが出来ないと考え、
フルーツを使用した独自のゼリー販売し、
これは飛ぶように売れ人気商品となっています。
それも、杉山フルーツの商品だからというブランド力と、
常に美味しさを提供してきたからできたことと思います。


杉山清のゼリー画像





田舎にいるほど、個人商売・ビジネスには限界があると錯覚しがちですが、
これは盲点だと思います。
田舎だからこそ、人と違ったことを行えば目立ちます。

そして、本当に美味しいとか、役に立つ、便利と思えばお客さんは付いてくるものです。
それに、口コミとネットの発信力があれば、広がりがあります。
常に良いものと工夫、諦めないことで可能性は拓けていくと感じました。


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