ASSOCIE2016.5号から
元オリンピックメダリストで現在はアスリートからビジネスパーソンまで幅広く
メンタルトレーニングを行っている田中ウルヴェ京さんのお話。
田中ウルヴェ京さんオフィシャルブログ
スポーツ選手にとっては、一度の試合、舞台が自分の結果を明確に出してしまう場であり
アスリートとしての技術だけでなく、その技術を操る心を支えるメンタルトレーニングが
重要だということは、とても理解できる。
田中さんのお話では、スポーツ選手のメンタルトレーニングがビジネスマン、サラリーマンにも
有効であることから、分かりやすく書かれていたので、要旨を少しまとめてみたいと思う。
特に頑張っているビジネスパーソンにありがちな思考パターンが以下の5つに分類されるという。
①常にこうあるべきと考える「べき思考」
②諦めが早い「どうせ思考」
③推測で判断する「こうに違いない思考」
④すべてに完璧を求める「完璧思考」
⑤大雑把に分類する「過度の一般化思考」
田中さんは選手時代に①と④があってスランプに陥ったこともあるそうだが、自分の場合は
②、③、⑤がある気がした。(以前は①も強かった。)
田中さんの教えの中では、自分の思考と感情の整理のために、どんな時にどうか感じたかなど
刺激と感情の起伏などを時系列にして書き出してみて、自分の考え方の癖を知るだけでも
効果があるという。
思考法を変えることで、感情も変えて行くことができ、結果としてスランプを予防していくことが
できるというもの。
スランプには、体調によるものも否定できないが、心因的比重は私も大きいと思う。
ここでは、自分を客観視することで、自分の考え方(型にはまった価値観など)がどのように
日常に影響し、どんな結果を導いているのか見直す必要があると考えることが出来た。
考え方の癖はこうやって、本を読んで意識的に考えなければ、見直すことはできないと思う。
自分は今までたくさんの失敗や気落ちはしてきたが、このお話を知ることができただけでも
今後に明日から活かしていくことができると捉えることが出来た。
偏った思考は小さなプライドから発するものだったりする。
田中さんは、他人ウォッチングをすることで、いろんな感情の人たちをみて、そこに自分の考え方
のくせを客観視できると書かれている。
周りは自分の鏡かもしれない。苦手な人の動きを客観的に見ることでうまく付き合うきっかけが
みつかりそうな気がする。
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