少し古い本です。
唐突なタイトルでしたが、お風呂でパッと開いたページを読んで雑感…。
人間ってこうして当たり前に生きていると死が自分に訪れるなんて
幻想です。まさかのまさかは突然来ることもあります。
突然に命を奪われなかったとしても、命を揺さぶられる重大な
病気を突然言い渡されることもあります。
それを考えれば、明日どころか今夜自分がある保証もない。
この本では、曹洞宗の宗祖道元禅師の言葉を著者が分かりやすく
紐解いていますが、
人間には必ずゴールがあり、それは突然来るかもしれない。
生きることも悩みだらけだが、死を恐れることも苦しいもの。
だから、1日1日の一コマを修行として精一杯生きること。
ただ生きるより、今の生活が有限だと思えばとるべき行動や
考えもおのずと変わるはずです。
東日本大震災の被災地に住む私は、身近な死をたくさん経験しましたが
どうも最近この思いが薄れていたように思います。
死への準備とは今を悔いなく生きること!
それはベストを尽くすだけでなく。
楽しく生き続け、死へ向かうことでもある。