この本の中で、有名な童話である「アリとキリギリス」の
ひろさちやさんの捉え方と価値観・そして、
このお話の結末の客観的な見方が面白かったので紹介したいと思います。
このお話では、夏にアリはせっせと働き、キリギリスといえば、
遊んで暮らし、冬になればアリは蓄えで、冬をしのぎ、
キリギリスは蓄えがないので、アリに助けを求めるが、
自業自得と突き放されるという、そんな童話として伝わっています。
ここで、ひろさちや氏は、アリがせっせと働く、働くことが正しいという価値観を
押し付けるのもおかしいし、これで仮にありがキリギリスを助けることで、
困った人は助けなけなければと美談化し、その価値観を押し付けるのも
また違うと表現しています。
後の学生談では、この話は続きがあり、夏に働きすぎたアリは過労死し、
その蓄えでキリギリスが生活したとか、
キリギリスは蓄えがないから、冬はバイオリンを演奏し稼ぎ、
その演奏をアリも楽しみ、お互いに豊かな過ごした時間を過ごしたという
創造性の高い話が紹介されていました。
こうであることが正しいとか、こうでなければならないと決めつけてしまうと、
誰かが良い、悪いが人の手で決めつけられてしまう。
こうでもいいが、ああでもいい。
つまりは良くても悪くてもいいし、最初から物に善し悪しはないと
考えれば誰もが楽になる。
この話を読んで、人は本当は自由だということを改めて考えさせれました。
どうにかならないことも、どうにかなることはたくさんあるのだと
思いました。
#ひろさちや #価値観 #ありときりぎりす #アリとキリギリス
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