読書日記 今こそ読書をしよう!: 日本でいちばん大切にしたい会社 日本レーザー

2020年1月17日金曜日

日本でいちばん大切にしたい会社 日本レーザー

日本でいちばん大切にしたい会社シリーズにはまっています!
いちばん大切にしたい会社であるのに1冊の本に複数の企業が紹介され、
しかも本がシリーズ化されています。

日本にはブラック企業と言われる近年の文化!?と裏腹に、
本当に大切にしたい会社がたくさんあります。

きっと、著者の坂本光司さんは、そんな企業文化が広まってほしいと
そんな思いでシリーズで書かれたのだと思います。

大切にしたい会社とは、近江商人のような三方よし!で
お客様も会社も従業員も地域も、または社員の家族までも
幸せにしていくようなそんな会社なようです。

今回は大企業の子会社から独立を果たし、『雇用』に
拘った日本レーザーについてみていきます。


会社にとって大事なことは雇用すること!会社が続くこと。


日本レーザー会社概要 https://www.japanlaser.co.jp/Company/tabid/72/Default.aspx

本の中で、会社の赤字から、黒字化そして、25年連続黒字にした
近藤宜之社長は現在は会長になっています。

近藤宜之会長のインタビュー


日本レーザーとは、大企業グループの子会社でした。
近藤宜之さんは、その親会社で労働組合のトップとして、
若いときから活躍してきました。

いわば、若いときから働く者、労働者の視点で、
会社と向き合ってきました。

労働組合という組織は会社の経営陣であれば、敬遠しがちな
組織ですが、その組織の中で、近藤さんは社員の大幅なリストラという
苦い体験を多くし断行してきました。

後に、子会社の日本レーザーが赤字体質だったために、
再建のための社長として送られますが、
近藤さんが徹底したのは、過去のリストラ体験から、
雇用を守ることの大切さに命をかけました。

一度、業績改善に成功しても、社員からは結局は功績を出して、
親会社に戻るのではという社員からの懸念を親会社の取締役を
辞職して、日本レーザーに骨をうずめる覚悟をします。

後には、自由な裁量ができない大企業の子会社を脱し、
会社と社員を守るために、親会社から日本レーザーを
独立することに成功します。

それは、社員から出資を募り、実現させました。
社員も経営に参画することで、みんなで会社を守っていこうという
土壌が出来上がります。




近藤さんが、取り組んだことは、
・社長と社員
・役員と社員
この間のコミュニケーションを密にすること、
具体的には定期的に、ミーティングを持つだけでなく、
メールでの毎週のやりとりを続けました。

近藤社長は、どんな社員の思いも土日を利用して返信しました。
これが、風通しのよい会社風土でもあり、
何でも言い合える関係性は、会社の盲点や改善点を導き出せるだけでなく、
会社や社員の良い部分のインプット、アウトプットにもなったと思います。

やっぱり、組織が維持していくには信頼が大事だろと思います。
社員が自分の会社だと思うことは、自分の家族だと思うことと一緒です。
近藤さんが育てたのは社員の力を育て導き出すことで、
社員が伸びて会社も成長し、雇用が守られていくということでした。

日本レーザーは社員、派遣、国籍、性別、学歴に差別がなく
幹部級の女性登用率も高いそうです。

日本レーザーは、海外と取引していることから、社員の英語力にも
力を入れていて、TOEICの点数で手当てにも差が出るそうです。


日本の人口減少が進み、国内経済が縮小していく中で、
日本レーザーのような海外から仕事を受注できる
社員を大切にできる会社がどんな成長をしていくか、
楽しみでもあり、将来の日本の希望になることを祈ります。

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