がんばらなくていいんだよ 酒井雄哉 著
天台宗の大阿闍梨の酒井さんの本を読んでです。
私たちの年代も含めて、子どもが駄々をこねれば親が欲しいものを買ってくれるまたは、
要求に応じてくれる親は増えてきたのかもしれません。
酒井さんはそのやりとりが、自分がただをこねれば上手く行くという価値観が、
大人になっても定着してしまうことで、ダメな大人になることを憂慮しています。
子が悪いのではなく、親にも責任があると。
では、どうすることが望ましいかというと酒井さんは、親は子どもの要求を突っぱねて
子どもにとっては、「自分でどうにかしてやる」という反骨精神、ハングリー精神を
養わせることが大切で、それも情であると説いています。
厚情も薄情も情に変わりない。時に薄情も人を育てることができる。
今の高齢者の世代はそうやって育ってきたのではないでしょうか。
ここで私の思ったこと。
①リハビリに関わる福祉職員である私は時に、厚情をかみしめて、その人のために手を貸さない
こと。その人が出来ること、自分らしさを取り戻すために、あえて手を貸さない薄情になることで
その人のためになるのではと思いました。それも時と場合にも寄りますし、何より情は持っている
ことが前提ですが、それも優しさと思いやりである。
②自分も甘えて育った部分は、未だ自分の生き方に多く残っていると思います。
人を頼ることありきでなく、まずはどうすれば自分でこなせるかという反骨精神をもう一度
考えなおし、日頃の行動の襟を正していきたいと思いました。
ただし人からのヘルプは別です。大いに助け合っていく構えは変わりなし。
また、どうしようもないことは人の手を借りることも必要。
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